別の高専の専攻科に行った話(入学~1年目)

サクッと見たい人向けに

因みにどこからどこへ…?

NITTC(豊田) 電気電子システム工学科 → NITTC(鳥羽) 専攻科 生産システム工学科

へ行きました

アルファベットが同じなのでうまいこと騙せたりできます
図で示すとこんな感じ

何で別の高専の専攻科に…?

まぁここはあんまり大層な話ではないので簡潔に…

  1. 電気科なのに電気に飽きて数学や情報に興味が出てきて情報・数理系の大学へ編入しようとする
  2. 受けた大学に全落ちする
  3. いよいよ路上生活か…? とか考えていたら進学担当(当時)の教授が「専攻科ならまだ募集しているところがあるよぉ~」と言っていくつか紹介してくれる
  4. 一番近かった鳥羽商船を受けたらたまたま受かる
  5. そのままの流れで入学

って感じなので特に何か思い入れがあったわけではないです はい


制作・著作
━━━━━
ⓃⒽⓀ



じゃあ何で転科しなかったのかと言うと転科試験が面倒だったのと最後に転科できる2年生の時期では「電気でもそこそこ情報系は触るかぁ」とか言う甘すぎる考えで過ごしていたからです

まぁ気を取り直して…

別の専攻科に行くにあたりやってきた事と、あった事について語っていきましょう

やった事とあった事

入学前

特にありませんでした

大学編入と同じように入学関係の手続きをしてました

結構ゆるゆるで卒業証明書の提出が無かったりでした

本当かどうか確認するため福岡カンファに行ってた時に電話で確認してましたw (因みに書類提出締め切りの前日)

入学後

何もなかった入学前と打って変わって入学後は色々やることがありました

結論を先に言うと以下の作業を4~5月前半に行います

  • 研究室決め
  • 本科の単位読み替え
  • 取得する学位の分野決め

では一体何をするのかを1個ずつ見ていきましょう

研究室決め

実は専攻科は1年生から研究をするので、研究室やらテーマ、指導教員などを卒業前にある程度決める必要があります

(研究室を探し回っていた人を見たことがある人もいるかもしれませんね)

なので、別の高専から来た私みたいな部外者は早いうちにこれらを決めないといけません…

とは言っても、指導教員になってほしい人と相談して決めればいいので、卒研と同じノリで行けばいいと思います

まぁ私は初対面で話が合った人となぁなぁで決めてましたが

本科の単位読み替え

大学編入の単位変換と大体同じです

それぞれの高専の本科同士で対応している単位を読み替えてくれます

※実際にはもう少し複雑です…
図で示すとこんな感じ

ただ、大学の単位変換と違って少し手続きが複雑だったりします

と言うのも、この単位読み替えを行うのは高専ではなく学位授与機構(だったはず)なんですね

では学位授与機構はどうやって単位読み替えを行っているのかと言うと…

  1. 行った先の高専(今回は鳥羽)が元居た高専(今回は豊田)のシラバスを見て、読み替えの候補を作成
  2. それを学位授与機構が見て判断
    候補を作るのも大変なんでしょうね…
    図で示すとこんな感じ

といった感じで行います

実際に読み替えを行った結果がこちらになります

こうやってみると豊田って意外と科目が多かったんだなぁって
一部抜粋
そこそこ読み替えられてますね

だた、少し気を付けないといけないことがあって

例えば…

つまり、回路理論の2単位分が無駄になったってことですね…
左側が鳥羽 右側が豊田の科目
緑枠の部分の電気回路を交流回路と回路理論の2科目で読み替えています

この場合、電気回路の単位分しか認められないので2単位分しかもらえません…

この類の理不尽は大学編入でも起こりえます

取得する学位の分野決め

専攻科卒業時に取得する学位の分野もこのタイミングで決めます

鳥羽みたいに複数の分野の学位が取れる場合、どっちの科目で取るかを決めることができます

もしかしたら電気から逃げるチャンス(フラグ)

鳥羽の場合は機械と電気と情報を足して3で割ったような学科なので

図で示すとこんな感じ

この3つのどれかを選ぶことができます なので電気の人間だった私も情報を選んで電気から脱出っ!…なんてことも出来ました  と思っていた時期もありました


豊田高専「うち電気以外取れないよ?」


これにはいろいろとありまして

先ほど話した単位読み替えに関係してきます

あの単位読み替えで単位を読み替える基準は両校の専攻科の学位取得モデル(学位取得のための条件)になります

学位取得に必要な本科の科目を単位読み替えによって取得したことにしていたんですね

なので取得できる分野は本科の時の高専で取得できる分野になっていきます


ではなぜ豊田高専では情報が取れなかったかと言うと

豊田高専の専攻科の仕組みが関係してきます

図で示すとこんな感じ

こんな感じで電気の人間と情報の人間では専攻が違っているんですね

なので電気の人間が情報の学位を取るためには情報の専攻へ進む必要があります(当たり前ですね)

ただ困ったことに今までで情報の専攻に進んだ人間がおらず学位取得のモデルが作られていなかったのです

なので豊田高専側は電気の学位取得モデルしかなく初めから電気の分野を選択するしかなかったというわけです

悪しき前例主義の弊害ですね


ただ、情報の学位か電気の学位かで今後の進路に影響することはあまりないらしいのでそこは唯一の救いでしたね

これから別の専攻科へ行く人へ

まぁあまりいないとは思いますが万が一、そうなってしまったよって人に伝えたいことは…

  • 行く先の高専の指導教員や研究室は予め候補を決めとくとスムーズに決まる
  • 元居た高専の専攻科でどの科目で学位を取れるか確認した方がよい

ってことですね

これからの進路の一考になれば幸いです

何か質問があればTwitterのDMにでも聞いてもらえれば対応します